【新聞記事】いであ/水害BCP/検討支援へツール/地域との連携促す
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いであは、企業が防災・減災行動を時系列的に確認できるタイムライン形式のBCP(事業継続計画)検討を支援するツールを作成した。発災によって想定される事業所の被害や業務への支障、止めてはいけない重要業務などを「水害BCPタイムライン記入用シート」に記入してもらい、ポイントを押さえたBCPの作成を支援する。実効性のあるBCP作成により、大規模水害時に企業と地域の連携による防災・減災行動を促す。
支援ツールは2018年7月豪雨で被災した岡山県倉敷市の企業の意見を踏まえて作成した。
シートは▽ハザードマップから読み取れる災害状況▽想定される被害▽業務の継続に当たり発生する支障▽止めてはいけない重要業務▽事前準備、行動目標▽災害警戒期の避難行動、行動目標▽被害を最小限にして業務を継続するための取り組み、行動目標-の7項目を順に記入してもらう仕組み。
記入欄は発災前と発災後に分かれており、いずれも▽情報収集・避難行動▽BCP対応▽地域との連携(近隣への配慮)-の3点を確認できるようにした。
災害時の業種別の対応の違いを考慮し、作成例には製造業や建設業といった工業系と、金融業、運輸業など商業系の2種類を用意した。
タイムラインの場面(フェーズ)をイメージしやすくするため、水害発生事象を例示して状況判断を促すようにした。18年7月豪雨での被災企業の体験談を紹介し、リアリティーを持たせる工夫を施した。