【新聞記事】いであ/CNP形成計画を支援/石垣港の削減計画策定
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いであ(田畑日出男会長)は、同社の技術広報誌「i-net」最新号(2024年9月号)で、『カーボンニュートラルポート形成に向けた計画支援策定』を掲載している。同社沖縄支社のレポートによるもので、石垣市からの受託としてCNP形成計画策定支援に取組んだ石垣港の事例を紹介している。同社は今後、石垣港のみならず他港も含めたCNP形成計画策定の支援、及びCNPの進捗管理、評価手法の検討などに取組む。
いであが取組んだ石垣港のCNP形成計画策定支援では、①石垣港の運用状況の把握、②温室効果ガス排出量の推計、③温室効果ガス削減目標及び削減計画。
このうち「運用状況の把握」では、実効性のある計画を策定するため、カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画策定マニュアル初版の記載情報に加えて、より詳細な情報の収集が重要であることから、石垣港の17の関係者を対象にアンケート・ヒアリング調査を実施し、船舶・車両・施設・設備の電気・燃料使用量等を把握した。併せて、関係者が今後、取組を実施するうえでの懸念点や課題も聴取し、関係者間での課題解決に向けた議論・連携に資する情報収集を行った。
「温室効果効果ガス排出量の推計」では、収集した情報から温室効果効果ガス排出量を推計。石垣港では主にクルーズ船の寄港回数の増加等観光需要拡大に伴い、温室効果ガス排出量が増加していることが確認された。
「温室効果ガス削減自標および削減計画」では、マニュアルに則り、削減計画については港湾ターミナルに出入りする船舶の陸上電力の利用促進、港湾ターミナル内の荷役機械の電化、照明のLED化、建物の省エネ化、太陽光発電導入等の取組について排出削減対策を検討した。さらに港湾のゾーニングを行い、それぞれのゾーンごとに吸収源対策も蹄まえて目標達成に向けた削減計画の取組イメージを作成した。石垣港に分布する海草藻場による温室効果ガス吸収量の推計結果も得られた。