【新聞記事】いであ/山地などの斜面で災害発生リスク分析
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いであは、山地などにある斜面の災害発生リスクを分析するモデルを開発した。斜面崩壊が発生した年と発生しなかった年で土砂移動の状況を算定。土砂管理の課題解決に生かす。
徳島県那賀町の長安口ダム上流域を分析対象に選定した。豪雨で山全体の表層が崩壊した場合の土量を面的に積算したモデルと、豪雨などが発生せずダム上流域の表土が貯水池まで移動しているモデルを作成。2004~20年の再現計算をしたところ、ダム貯水池内の堆砂量や粒径割合が再現できた。
各支川流域からの土砂発生量が算出でき、面的に把握する手法として有効と確認。土壌や裸地などの与条件を任意に設定し、土砂量の発生規模を把握できるため、ダム堆砂対策に柔軟に対応できるという。今後、さまざまな流域で活用することでモデルの精度を高める考えだ。