平成28年度 吉野川河床変動調査検討業務
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2014年8月の台風12号・11号に伴う洪水により、吉野川の河口から36.4k付近で大規模な河岸侵食が発生しました。これらの洪水は、吉野川の河川整備計画で定められている目標流量以下の規模であったにも関わらず侵食被害が発生したため、侵食要因を分析し、河川整備計画における侵食対策を見直す必要性が生じました。
本業務では、平面二次元河床変動計算による洪水時の流れ・地形変化の解析を行い、河岸侵食の要因(対岸の地形変化など)を分析しました。その結果を踏まえて、河川整備計画における侵食対策箇所の見直し案を検討しました。さらに、被災箇所を対象とし、樹木伐採・砂州掘削といった「河道管理と一体となった新たな侵食対策」について検討しました。
これらの検討結果は「吉野川の河道管理(侵食対策)」としてとりまとめ、河川整備計画の変更に向けて活用されています。
なお、本業務は(株)パスコと共同で実施しており、地形の現状把握や河床変動計算の初期条件を検討するにあたって、同社の実施したALB(水中を透過するレーザー)による航空測量調査結果を活用しています。
事業区分 | 建設コンサルタント事業 |
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分野 | 国土保全 |
実施事項 | 河道管理 |
発注者 | 国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所 |
実施年度 | 2016 |
位置 | 徳島県 |
キーワード | 河川整備計画、河岸侵食対策、河道管理、ALB(グリーンレーザー)調査の活用 |
表彰 | 局長表彰(会社・個人) |